海水浴!
の為にわざわざナポリからまたまた丸1日電車に乗ってシチリア島にやってきました。
電車の車窓からは、かの有名なアマルフィ海岸を臨めるらしいのですが、相席の方々がシスターさんで犯罪の香りがまったくしなくて安心しきった僕は意識が遠のき、気づいたら乗換の駅手前まで来てしまいました。
どうやらアマルフィは僕を呼んでなかったようです。
さて、乗換の為にちっこい駅
(線路を横切って撮ってる訳ですがこの直後駅員にこっぴどく怒られる)
に降り立って全く英語が通じないバールで僕を怒った駅員のオヤジと一緒にパニーノをほおばった後、シチリア島のカターニアに行く為に電車に乗ります。
電車に乗って数分するとなにやら変な建物に入りました。
シチリア島と本土の間にはメッシーナ海峡というのがあるわけですが、電車は本土から向かうのでどーするんかなぁって思ってましたがこういうことでした。
そう、船ん中なんですわ。 すごくね?
船に電車乗っけて、そのまま海峡越えて、シチリア島でまた電車下ろして、ってあんばいです。 すごくね?
要するに船と電車と一度で二度おいしい旅ができちゃうのです!
船は鉄道会社のやつでした。あたりまえか。
こんなん電車に興味ない僕でも興奮したのに、鉄道オタクからしてみれば鼻血もんじゃないでしょうか。知らんけど。
そうしてカターニアに着いて、近所のバールで軽く飲み食いして眠りにつくのでした。
ってなればいいんですけど、ねぇ。。。
興奮しきった後、電車に戻った僕は昔はどったらこったらと僕に語りかけるイタリアンじいさんと相席になり、話がめんどくさかった僕は寝たふりをしましたが結果的に爆睡をしてしまうことになりました。
そして起きたのは夕方。僕は恐るべき成長を遂げたイタリア語で隣のおっさんに話しかけた。
僕:チャオシニョーレ! ドーヴェスィアーモ? ヴォッレイアンダーレアカターニア!
おっさん:ぺらぺらぺらなんとか
僕:ノンカピースコ パルラーレレンタメンテ
以下ほんやくコンニャクをおっさんに食わせる。
おっさん:カターニアはとっくに過ぎたんだぜマイフレンド。はっはっは!
僕:ほんまでっか!? ほな次でおりますわ。
おっさん:次ってゆーても終点やで、はっはっは!
僕:えーそんな殺生な。ところで終点ってどこ?
おっさん:シラクーサ! いいところだからゆっくりしてゆくがいいさ好青年!
という訳で想定外の名前も知らなかった街に降り立つも、駅の近くの宿が完璧過ぎたのと
美味い飯屋とパスタの品ぞろえだけは抜群のスーパー
と海水浴場があったので3泊もしてしまう運びとなりました。
要するにエトナ山に登らず、ゴッドファーザーの生家にも行かず、でも映画グランブルーの舞台であるタオルミーナには行ったけど、別にこれといったこともせず
この猫の隣でぼーっとしてみたり、まぁだらだらしてしまったってことです。
同じ部屋のイギリス人に、君は観光もせずにだらだらしてて日本人っぽくないな!と、褒めているのか馬鹿にされているのかよくわからんことを言われたりもしましたが・・・・
海水浴についてですが宿の人に教えてもらった海水浴場にうきうきしながら向かいましたが
↑
どこでおよぐんやろ・・・・
よく調べてみるとなんかちっこい岩場があったのでお約束通り入りましたが、
寒い
寒過ぎる。完全にミスであります。がくがくぶるぶるしながら宿に戻って悪態ついてみると、
なんだ、海に入ったのか。日光浴だと思ってた。
だとさ。どうやらビーチと言わないでスイミングと尋ねた方がよいみたいです。
シチリア産レモン並に太陽の恵みをたっぷり受けて身体も心も真っ黒になった僕はローマに向かいます。